エクストリームプログラミング読んだ。
プログラマーがチームとして、人としてどうあるべきかという哲学書みたいな本だった。
もちろん、実践的な手法も数多く記されている。
- 作者: ケントベック,シンシアアンドレス,Kent Beck,Cynthia Andres,角征典
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2015/06/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
XP
XPとは、効果のない技術的/社会的な古い習慣を捨て、効果のある 新しい習慣を選ぶことである。
XPとは、自分が今日やるべきことを十分に理解することである。
XPとは、明日をよりよくしようとすることである。
XPとは、チームのゴールに貢献した自分を評価することである。
XPとは、ソフトウェア開発で人間としての欲求を満たすことである。
リスペクト
チームメンバーは互いにリスペクトせよとある。
これは同時にチームメンバーにリスペクトされるようにふるまえという意味で、それには態度ばかりではなく、技術力も必要になる。
テストを書き、バグをださない。チーム全体としての信頼性を下げない。イテレーションを完了させる。実に多くのことが要求される。
リスペクトさせられる、という視点ではなく、自分はリスペクトに足る人間かと考えると話がわかりやすくなる。
XPでは成長が要求される。
プラクティス
実際的な話では、変化に追従できるようにするための多くの実践すべきプラクティスが紹介されている。
なかでも必ず実践すべきとされている主要プラクティスがあるが、そのほとんどが、開発はチームが行い、チームは人間のあつまりの集まりであり、人間同士の意思疎通の正常化が重要、ということを強く意識したものとなっている。
そこで挙げられているものをただ箇条書きにしただけならば、あまり受けいれられないのではないのかな、と思う。確か同じようなベストプラクティスを他所で見たときに、そんなあほなとおもったおぼえがある。
しかしそのプラクティス解説に至るまでの熱い語りを読み、その意図するところに共感していれば、確かに、という感じになる。なった。
基本的にチーム全体がやっていくための話
しかしストーリーの見極め、ビルドの短縮、こまめなデプロイ、テストファーストなど、個人として実践できる、また当然のように要求される習慣がある。これはすぐにでも一人でもはじめられる。
基本的に熱い
最初の方を読んだ時の印象はこうです。
男には地図が必要だ。……荒野を渡り切る心の中の地図がな。
地図です。